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養殖という発想・生産

文・橋本英明/写真・(株)八点鐘
協力・JTA

南太平洋、中南米沖、北大西洋、南インド洋、ケープタウン沖など、遥か遠くの海が現在の漁場だ。そこでマグロを漁獲する……。「現段階」での生産である。
平和条約が成立した戦後の1952年、漁業上の制限が解除されたため日本は遠洋漁業に力を注ぎ、大型漁船がインド洋や太平洋でマグロを獲るようになった。ところがアメリカの核実験により、中部太平洋は汚染され、マグロ漁業は著しいダメージを受けてしまった。第5福竜丸事件(※1)は有名である。日本の漁業者はこの危機を切り抜けるため、別な漁場を開拓する必要に迫られ、大西洋などさらに遠くの海域で操業するようになっていった。当時、新天地にはマグロの群れが待ち構えていた。「一九五六年、大西洋操業が開始された当初、一日一万貫釣り(三七・五トン)も珍しくなかった。値段の安い小さな魚や大き過ぎる魚は、海に捨てたのである。最近における全海域の釣獲率は、平均して約一トンと推定されている。『続・マグロの話』」乱獲のためだろうか、今では世界の海でマグロが獲れなくなってきているのだ。

 
沖縄県の与那国島、久部良漁港に水揚げされる250kgクラスのクロカジキ。与那国の海は、国内におけるビッグゲーム・フィッシングの重要なポイントとして、スポーツ・フィッシャーマンの間で注目されている。
 
現在、遠洋マグロのほとんどは延縄で獲られている。網で獲ったモノよりも鮮度がいいからだが、マグロ漁業も少しずつ旋網の占める割合いを高めつつあるらしい。100トンもの魚を一網打尽にできる、つまり作業効率を考えてのことだ。しかし、資源保護という大きな問題を避けて通ることはできない。
ここで登場するのが栽培漁業や養殖の発想だ。規模は小さいもののクロマグロの養殖がすでに行なわれている。近畿大学水産研究所では25年前、天然稚魚からの畜養を始め、1979年に5年魚が産卵、世界初のマグロ人工ふ化に成功している。養殖イケスで育てられたクロマグロの一部は、すでに市場へと出荷されている。栽培漁業の方はまだ研究中である。マグロの回遊径路を綿密に調査して幼魚を放流し、大きく育ったころを見はからって捕獲しようというプランだ。つまり海洋牧場である。さて、違う魚でありながら販売時にはマグロに変身する魚がある。上の写真のカジキがそれだ。マグロだと思って買う奥サンもいる。まったく別種の魚がイミテーションを務めているという噂も聞く。
 
※1 954年3月、アメリカは指定した危険水域の外で水爆実験を行った。日本のマグロ漁船「第五福竜丸」はビキニの東16km付近で操業中、近隣の島の人々とともに被爆した。この船は今、夢の島に展示されている。
 
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