スナップスイベルもまた重要なターミナルタックルである。ビルフィッシングには、やはりボールベアリングのものを用いるべきである。一般的なバレルタイプのスイベルは、大きな負担のかかった時にうまく回転せず、本来の機能を果たさなくなることがある。
使用するスナップスイベルが、狙う魚の大きさやラインクラスの要求を上回るタフさを備えていることも重要だ。もちろん、スナップ部がすぐに開いてしまうようなスイベルでは、魚をみすみす失うようなものだ。RITE ANGLER社のスナップスイベルはヘビーデュ−ティーな使用に耐え、お薦めだが、表示されたポンドテスト強度よりも丈夫なものを選べばさらに安心である。つまり、30Lbテストタックルには135Lbテストのスイベル、50Lbテストタックルには200Lbテストのスイベルという具合だ。
リーダーのループをスナップスイベルに接続する方法にはいくつかある。まず、スリーブを信用しないアングラ−に多用されているのはスクエアノットである。最初にループをダブルにしておき、それからループ全体をスクエアノットで結ぶのである。スナップには先端のダブル部分を通せばよい(クリンピングの項の写真 a 参照)。
これと同じダブルループは、スリーブを2個使ってクリンピングする方法(ダブルスリーブ)にも用いることができる(クリンピングの項の写真 b 参照)。また、ダブルではなくシングルのループを1個のスリープでクリンピングするという方法もある(クリンピングの項の写真 c 参照)。数年前に私が810Lbのアトランティックブルーマ−リンをキャッチした時には、このシングルループ&シングルスリープを用いた。
このようなシングルループ&シングルスリープでも、ループ部に様々なカバー(チェイフィングギアと呼ばれる)をすることで、スナップとの磨耗を防止することができる。一般的には、ステンレス製スィンブル(クリンピングの項の写真 d 参照)、プラスティック製スプリング(クリンピングの項の写真 e 参照)、水槽用ビニールチューブ(クリンピングの項の写真 f 参照)などが用いられている。
ビッグゲームフィッシングでは、大部分の関心はロッドとリールに払われているが、このようなターミナルタックルの適切な選択は、釣果を得るうえで同様に重要なのである。