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ダウンリガー・フィッシング(2)

コピー&フィールド・テスト/石丸益利
写真/雨貝健太郎
イラストレーション/松原三千男

 
 

最近、多くのスポーツアングラー達に注目され始めたダウンリガー・フィッシング。アメリカで開発されたこのシステムは、日本のフィールドでも存分にその威力が発揮されつつある。そこで、このダウンリガーを使って釣りを始めるにあたって、実際にボートから仕掛けを流す前に、まずダウンリガー・システムについて理解をする事が、上達の近道となるはずである。そこで、今回はダウンリガー・フィッシングのベーシックについて紹介しよう。

ダウンリガーの基礎知識

ダウンリガー・フィッシングを始めるにあたっては、まずダウンリガー・システムについて知っておく必要がある。ダウンリガー自体は、ステンレスケーブルでウエイトを巻き上げたり下げたりするウインチと言える。そして、ケーブルの先端にラインリリースをセットしたウエイトを取り付けて、対象魚の泳層にルアーまたはベイトを確実に送り込むことが出来る。その際にウエイトの深度は、ダウンリガーの深度表示を見ることによって1フィート単位で調節することが可能である。また、ダウンリガー・フィッシングの仕掛けといっても特別なものは必要なく、一般的なキャスティングやトローリングで使用しているものをそのまま使うことが出来る。特に今まで“潜行板”や“ビシマ”などを使って手釣りをしなければ、なかなか釣ることが出来なかった魚を、IGFAルールに基づいたゲームタックルによって狙うことが可能となり、日本の海域でワールドレコードを生みだすチャンスを大きく与えてくれるものとなるだろう。先にも述べたように、ダウンリガー・フィッシングは、特別に難しい釣りではないが、幾つか専門的な用語が使われているので、まずここで説明しておくことにする。

ブローバック、セットバック、ドロップバック

ダウンリガー・フィッシングを行なううえで、これらの言葉は、是非とも覚えておく必要がある。まず、これらの言葉を図で説明してみよう。
1. ブローバック
ブローバックとは、船の動きや潮の動きによっておこるウエイトの上昇率を表わしている。このブローバックを正確に知ることは非常に難しい。それは、船速、ウエイトの大きさ、重量、仕掛けの深度、ラインの太さなど、あらゆる要素によってウエイトの上昇率が変化してしまうからである。そこで、いくつかのブローバックの例を右の表で紹介してみることにする。

 
これらのデータはあくまでも目安と考えておけば良いと思う。一般的に船速が3ノットを超えると、ウエイトは深度計が表示する深度の約50%の位置にあるという事である。
 
 
2.セットバック
セットバックとは、ラインリリースからルアーまたはベイトまでの距離を意味する。セットバックの長さは、対象魚や釣り方などによって変わってくるが、一般的にルアーをトローリングする際には15〜30m程度セットバックさせると良いだろう。ライブベイトの場合には、ルアーの時よりも長目のセットバックを取るようにする。ただし、複数のライブベイトを同時に引く時は、ベイト同志が絡み合わないように、セットバックの長さを6〜10mと短か目にした方が良いだろう。
 
 
3. ドロップバック
ドロップバックとは、ロッドの先端からラインリリースまでのラインの弛みを意味する。ルアーでのトローリングの場合、このドロップバックは出来るだけ少なくするようにしておく。なぜならば、魚がルアーにヒットしてラインがリリースされた時に、ラインスラックが大きいと、弛みによってフッキングのタイミングが遅れたり、フックアップの力が弱くなるためにバラシの原因となってしまう。また、ライブベイトもしくはデッドベイトを使う場合には、反対にこのドロップバックを30〜60m程度に大きく取って、ラインがリリースされた後に、ベイトを十分に喰い込ませる時間を与える必要がある。
 
 

ダウンリガーの選び方

アメリカでは、現在ダウンリガーの多くが、五大湖を中心に行なわれている。そこでは、サーモンやトラウトなどのレイク・トローリング用のものとして販売されている。そして、その種類や機能についてもさまざまなタイプのものがある。そこで、日本で最近注目されているソルトウォーターでのダウンリガー・フィッシングに使用出来るものを購入する際の注意点をいくつかあげてみよう。

1. 耐蝕性の素材で作られていること。
当然の事ながら、海水中で使用するものなので、サビや腐蝕に強いものでなければならない。

2.ウエイトの正確な深度を示す深度表示装置が付いていること。
対象魚のタナと仕掛けの位置を正確に合わせるために必要となる。

3.脱着が簡単で軽量であること。
ボートの離着岸の際や、カジキなどのビッグフィッシュとのファイトやランディングの際に邪魔にならないように、ダウンリガーを速やかに取り外すため。

4.堅牢で、片手で操作が出来ること。
ボートのサイドデッキに取り付けるため、苛酷な条件での使用に耐えられるもの。また、ケーブルがラインと絡んだり、スクリューと接触させないためにも、ファイトしながら片手でウエイトの巻き上げなどの操作が行なえるものが必要となる。

5.スリップクラッチが付いていること。
ボートでトローリングを行なっていて、ダウンリガーのケーブルが何かに根掛かりしてしまった場合、スリップクラッチが無いとケーブルが切断されてしまうか、ギヤやモーターが破損してしまうことになる。

ダウンリガーの種類

ダウンリガーには、大きく分けて手動式と電動式の2種類のタイプがある。手動式は、本体に付いているハンドルを操作することによってウエイトの上げ下げを行なうもので、レイク・トローリングなどのライトタックル・フィッシングに用いられる比較的小型のタイプが多い。電動式は、モーターが内蔵されていてボタン操作によってウエイトの上げ下げを行なうことが出来る。電動式のモデルには、単にウエイトの上げ下げだけの機能のものから最近の電動リールのように、コンピュータ内蔵の多機能モデルのものまである。コンピュータモデルには、設定深度メモリーや自動アップダウン・サイクルコントロール(ウエイトを自動的に予めセットした間隔と距離で上下させて魚のタナを探るシステム)、ボトムトラッキング(根掛かりを防止するため、海底の起伏に合わせて、自動的にウエイトを上げ下げするシステム)など、多くの機能を持つものもある。

ダウンリガー各部の名称

リール:ステンレスケーブルを巻いてあるスプール。通常45から120mのケーブルが巻き込まれている。

ブーム:ケーブルを船体から外側へ離すためのアーム。通常0.6〜1.8mの長さのものを使用する。ブームには、並継ぎやテレスコーピング(振り出し)タイプで長さを変えることが出来るものもある。ブームの長さが短か過ぎると、ケーブルや巻き上げたウエイトが船体に接触してしまったり、また反対に、ブームが長過ぎるとラインをリリースクリップにセットする場合などにウエイトの位置が遠くなり過ぎてしまうため、作業が困難になってしまう。

スイベルヘッド:ブームの先端の下側に付いているプーリー。ケーブルを滑らかに水中へ送り込むためのもの。

 

ウエイトウエイトは対象魚の泳層や潮流などのポイントの状況によって重さを使い分ける。重さの種類は2〜20Lbまであるが、一般的には4〜12Lb程度のものを使用することが多い。ウエイトの型状は、球型のヘッドの後方にキールを付けたタイプのもので、ウエイトが水中で左右にスライドするのを防止している。ただし、特殊なタイプとして、バナナ型をしたウエイトで、わざと水中でウエイトをスライドさせることによって、ルアーやベイトにアクションを加えるものもある。

ケーブルダウンリガーのケーブルには、ステンレスのブレイデットワイヤーが使用されている。水中でケーブルが受ける抵抗を少なくするために、なるべく直径の細いものが要求され、しかも、ウエイトの抵抗や水圧で切断されることが無いように十分な強度が必要となる。一般的にダウンリガーのケーブルには、70〜150Lbテスト強度のものが使われている。

 
マウンティングベース:マウンティングベースをボートに取り付けることによって、ダウンリガーをワンタッチで脱着させることが可能となる。ベースにはスライドタイプのタブロックベースと、本体の向きが変えられるスイベルベースがある。  
デプスメーター:デプスメーターによってブームの先端からウエイトまでの距離を1ft単位で知ることが出来る。デプスメーターには、カウンター・タイプのものと、デジタルの液晶ディスプレイ・タイプのものがある。ただし、注意しなければならないのは、ウエイトがブローバック(水圧によって浮上すること)するために、必ずしも正確な深度を示しているわけでは無いことを頭に入れておく必要がある。  
ロッドホルダー:このロッドホルダーにロッドをセットすることによって、ダウンリガーとリールを同時に取り扱うことが出来る。ただし、構造的にあまりヘビーなタックル(30Lbテスト以上)での使用は、お勧め出来ない。  
ウエイトハンガー:ポイント移動や、タックルセットの時にウエイトを引っかけて、固定しておくためのハンガー。ボートの移動中にウエイトを放置しておくことは危険なだけでなく、ボートやタックルを破損させる原因にもなるので注意しなければならない。  

ラインリリース・システム

ラインリリース:ストライクと同時にダウンリガーからラインをスムースにリリースさせるためのアイテム。ラインリリースのシステムにもクリップタイプ、ラバーバンドなどいくつかの方法があるが、最もポピュラーなものはクリップタイプのラインリリースである。クリップタイプとは、洗濯バサミ式のクリップにラインをはさみ込み、ラインにテンションが加わるとラインがリリースされるものである。

 
クリップタイプのラインリリースには、テンション調節が可能なユニバーサルリリースと一定のテンションレンジしか持たないスプリングアクション・クリップがある。  
 
ユニバーサル・リリースには、ダイヤル式のテンション調節ノブが付いており、2〜22Lbのテンションにセットできるようになっている。このタイプのリリースは、ライブベイトのスロー・トローリング、ライトタックル、そしてソルトウォーターのヘビータックルまでオールマイティーに使うことが出来る。一方、スプリングアクション・クリップは片手で素早くラインをセットすることが出来るが、ラインリリースのテンションが一定なため、使用目的によってシングルまたはダブルスプリングなどのテンションの違うものを用意する必要がある。ただし、このタイプのものでもラインをセットする際にラバーパッドにセットする位置を変えることによって、多少テンションに強弱をつけることが出来る。ライブベイトフィッシングでカツオなどの比較的大型のベイトフィッシュを使う時や、マーリン用の大型ルアーといったものを引く時には、ラインリリースに相当のテンションがかかるため、クリップタイプのものでは、リリースのテンションが弱すぎる場合がある。そのような時は、ラバーバンドを使ってラインをリリースさせると良い。この際のリリーステンションの調節は、ラバーバンドの太さを変えることによって行なう。
 
 

ダウンリガーのセッティング位置

ダウンリガーをボートに取り付ける際に注意しなければならない点をいくつか挙げてみよう。まずひとつは、ダウンリガーのケーブルやウエイトが、スクリューやラダーに接触しない位置を選ぶことである。基本的にダウンリガーはボートのトランサム上に取り付けることが望ましいが、構造上やレイアウト上の問題によってはサイドデッキに取り付けることもある。しかし、この場合のダウンリガーの位置は、可能な限りトランサムに近い位置が良い。少なくともブームの先端がスクリューの位置よりも後方になることが理想の位置であるといえる。
あまり前方に取り付けると、船が急旋回した場合などに、ケーブルがスクリューに巻き込まれるといったトラブルの原因となるからだ。ロッドホルダーなどとの位置関係によって、どうしてもダウンリガーの取り付け位置が前方側になってしまうときは、長目のブームを使うことによってケーブルの位置を後方へ移動させるのも良いだろう。

その他には、取り付け場所の十分な強度が必要である。ダウンリガー本体の重量は比較的に軽量なものだが、ウエイトを水中で引いている時に本体のベースにかかる力は相当なものであることを考えておかなければならない。また電動式のダウンリガーを取り付ける際には、主電源となる12Vの電源を確保しなければならない。  

ダウンリガーのセッティング方法

1. スタンダード:ボートのトランサムまたはサイドデッキ上に直接ダブロックまたはスイベルベースを取り付ける方法。

2. ジンバルマウント:ボートに取り付けられているロッドホルダーを利用してダウンリガーをセットする方法。

3.レールマウント:サイドレールやコーナーレールなどのハンドレールにこのマウントを取り付けて、ダウンリガーをセットする方法。

 
4.クランプマウント:アルミボートのサイドデッキや、小型ボートのトランサムにクランプタイプのこのマウントを取り付けてダウンリガーをセットする。  

ダウンリガー・アクセサリー

スピード-N-テンプ
ダウンリガーウエイトのすぐ上部に乾電池で作動するトランスミッターと、ボートのトランサムにトランスデューサーをセットすることによって、トローリングの際に有効となる5種類のデータを知ることが出来る。それらのデータとは、1. 表層水温、2. ウエイト深度の水温、3. ウエイト深度の光度(量)、4. トローリングスピード、5. ウエイトの正確な深度、である。これらのデータをデジタルディスプレイによって表示するシステムがスピード-N-テンプである。

 
 

ボトムトラッキング(DT-IV スーパーコンピュータのみ)
ボトムトラッキングとは、海底の起伏に合わせて、あらかじめセットした、ウエイトと海底との距離を常に一定にするために、自動的にウエイトを上下させるシステムである。このシステムは、ボトムトラッキング・システムが組み込まれたDT-IVのマスターユニットと船底に取り付けたトランスデューサーによって行なうことが出来る。また、1台のトランスデューサーから4台まで同時にボトムトラッキングシステムを利用することが可能である。

 
※ボトムトラッキングのトランスデューサーは、スピード-N-テンプのトランスデューサーとは全く違うものなので、どちらかと兼用することはできない。
 
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