事務所を移せば福きたる!?
あれがありこれがありの2005年は、既に過去のものとなった。
錦糸町のタチアナはハバロフスクに帰り、年末に私は夜逃げをするかのように慌しく事務所を移転した。
2丁目から3丁目への僅かな距離の移転だが、心機一転の移転先は湯島天神正面鳥居の右隣。男坂、女坂、湯島の白梅と情緒はあるものの事務所の広さは三分の一となり、これまで貯まりに溜まった資料を整理するのにまるまる十日を要してしまった。
1978年当時からのHIBTの資料やら1960年代からの『Saltwater Sportman』など懐かしくもあるものの、他人が見ればゴミ同然の代物ばかりだが私にとってはお宝ばかりである。
捨てるに忍びなく、されど捨てなければ手狭な事務所には収まらない。一度は捨てながらも何とも忍びなく、再び書棚に戻すなど、未練たらしくも葛藤、葛藤また葛藤の師走の十日間ではあった。昨年度の仕事は、面白いようにどれもがこけて、私はまたまた深い海に沈んでしまったのだが天神様の御利益か、不思議な上昇流に突き上げられて今、私の心は軽やかである。 |