二人の姉妹から父に贈られたその書籍の、見返しの部分には、次のように記されている。
“To Dad from Edna and Alyce June 19, 1938”
彼女たちの父は“狂”の字が付くほどの釣りマニアであったのだろうか? それとも当時のベストセラー作家であった、その著者の、熱烈な信者であったのか…!? この本を手にするたびに、私の想いは広がるばかりである。
『Tales of the Anglers Eldrado, New Zealand』
それは、数多くの西部劇小説で巨万の富を築いた男が、世界の海を釣り歩いた際の、偉大なる釣行記のひとつである。
彼、ゼーン・グレイは、49冊の小説を世に出し、釣りに関する8冊の書を著わした。 |